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高尿酸血症・痛風

高尿酸血症とは?

高尿酸血症(痛風)

血液中に含まれる「尿酸(にょうさん)」という物質が多くなっている状態を「高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)」といいます。

尿酸は体の中でプリン体(お酒や内臓肉、魚卵などに多く含まれる)という物質が分解されるときに作られます。尿酸が多くなると、「痛風(つうふう)」という強い関節の痛みを引き起こす発作や、腎臓病・動脈硬化・高血圧などの原因になることがあります。

診断の基準

血液検査で尿酸値が7.0mg/dL以上場合に高尿酸血症と診断されます。

治療

①食事・生活習慣の改善(すべての方に大切です)

プリン体を含む食品を控えましょう
※プリン体を多く含む代表的な食品
レバー類(鶏・豚・牛)あん肝・白子、かつお節・煮干し・干し椎茸・干物(特にイワシ・アジなど)卵(たらこ・明太子 など)
※プリン体が少ない食品(安心)
牛乳・チーズ・ヨーグルト、卵、白米・パン・野菜・果物

お酒は控えめに
特にビールは尿酸値を上げやすいです

水分をしっかりとる

1日1.5〜2Lの水分摂取が目安です

体重管理(肥満の改善)

肥満は尿酸値を上げやすく、生活習慣病のリスクも高まります

②お薬による治療

尿酸値9.0以上、あるいは尿酸8.0以上で合併症のある方
(例:CKD・痛風発作・結石)は薬物療法が推奨されます

お薬について

・尿酸生成抑制薬:アロプリノール、フェブキソスタット、トピロキソスタット
・尿酸排泄促進薬:ベンズブロマロン、プロベネシド、ドチヌラド(2020年に日本で承認された新しい選択的URAT1阻害薬)

痛風発作で来院された場合

鎮痛剤、コルヒチン、ステロイドにより疼痛コントロールを優先します。
痛みの部位をエコー検査で観察し、関節液貯留、結晶の有無を確認し診断の一助としています。