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京都府京都市下京区西七条北月読町73

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禁煙外来

禁煙外来とは

禁煙外来

現在喫煙されている方で禁煙をしたいと考えている方を対象とした外来が禁煙外来です。当院では禁煙治療を開始するにあたって、まずは喫煙状況というのをお聞きします。具体的には、これまでの喫煙歴や1日あたりに吸うとされる本数をお聞きするなどし、医師が総合的に判断したうえで、禁煙補助薬による治療が必要という場合に同薬が処方されるようになります。なお、治療開始後は一定の間隔を置いて通院していただき、医師に現状を報告していきます。

なお禁煙治療を行うにあたって、治療を受けられる患者様がある一定の条件を満たしていると医師が判断すれば保険が適用されることもあります。その対象になるか否かについては、初回診察時に医師が判断します。その結果、保険の適用対象外となった場合は全額自己負担の自費診療となりますが、同様の禁煙治療は受けられます。保険が適用される条件については、以下の表をご参照ください。

  • ニコチン依存症を診断するテスト(TDS:Tobacco Dependence Screener)で5点以上
  • 35歳以上の方でブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上(例えば、25歳から1日15本喫煙している45歳の人なら、15(本)×20(年)=300であり、対象となります)
  • すぐに禁煙したいと考えていること
  • 医師から受けた禁煙治療の説明に同意し、説明内容に納得された時は、文書で同意(サイン等)すること

禁煙補助薬について

当院では主に保険診療で処方される貼り薬であるニコチンパッチと服用薬のバレニクリンを処方していきます。

ニコチンパッチは、ニコチンが少量含まれた貼り薬を貼ることで皮膚からニコチンを吸収することで、経口によるニコチン摂取(いわゆる喫煙)を止めていくというものです。タバコにはニコチン以外にも様々な有害物質が含まれているので、まずはそこから断っていくという治療法になります。最終的にはニコチンパッチもしなくていい状態にしていきます。この場合、朝起きてから上腕や腹部、背中にニコチンパッチを貼っていき、就寝前に剥がすということになります。いつも同じ部位に貼ると皮膚がかぶれるなどの症状が出るので、貼る位置については毎回変えていくようにします。

バレクリニンはニコチンが含まれない服用薬ですが、脳内のニコチン受容体に作用するという特徴があります。そのため、ニコチン切れによって起きるとされるイライラなどの症状を抑える効果があると言われています。なお同薬を使用するにあたっては、最初の1週間は喫煙しながら服用する(服用して8日目から禁煙)といった形になるのですが、併用によってタバコが美味しく感じられなくなります。そのため1週間を待たずに禁煙状態になることも少なくありません。なおバレクリニンには、ニコチン切れによる症状を抑えられるだけでなく、喫煙することで得られるとされる満足感も抑制されるようになります。

なお同薬は、うつ病の患者様が使用するとうつ症状が悪化することもあるので、この場合は処方いたしません。また服用することで起きるとされる副作用については、吐き気、不眠症、頭痛などの症状が報告されています。